よろず屋ダイアリー

元不登校・HSP・ASD疑惑マンの思考回路

漫画もある意味では洗脳ビーム

 誰もが人生で何度か漫画やアニメを嗜んでいると思う。そんなコンテンツでよく耳にするのが「努力すれば夢は叶うんだ」とか「諦めなければ何とかなるんだ」という何の根拠もないただの理想論である。

 

  

 別に努力や諦めない心を否定したいわけじゃない。むしろ目的を達成する上では重要である。ただ人間がそれらを実行するには莫大なエネルギーが必要になる。ましてや継続するならそれ以上にだ。そしてそれだけのエネルギーを維持し続けるのは難しい。

 

 二次元のキャラクターたちは、自分たちの目標をすぐに見出し、いとも容易くその努力とやらを実行する。その様は見ていてカッコ良いと思う反面、「やりたいこと」を見つけられない人や、努力を継続できない人は、いかなる理由であれヘタレの烙印を押されているように感じてきた。

 

 

 アニメや漫画に没頭していた頃は、この劣等感みたいな感情にまともに向き合わなかった。向き合えばコンテンツを楽しめなくなると思うのが怖かったからだ。

 しかし今では、どの作品も自分の中でマンネリ化してるなと意識するようになってから、昔ほどコンテンツを楽しめなくなってしまった。そして物語の登場人物と自分を比較することで生じた感情も、結局のところ認識せざるを得なくなった。

 

 

王道のバトル系作品は、暴力のオンパレードである

 バトル系だと、基本的に正義と正義がぶつかり合う作品がほとんどだ。理由もなく一方的な殺戮を繰り返す敵を討伐する漫画ほどつまらないものはない。ほとんどは価値観のぶつかり合いを描くのが基本だ。

 

 主人公と敵。どちらも筋の通った主張をしているように見えて、実は敵の方が情に流されたり本心でなかったりすることが多い。主人公は敵のそんな弱みを突いてくる。

 

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( ー`дー´)「この世界は私が滅ぼす。苦痛や悲しみに満ちたこんな破綻した世界など!!」

 

 (>_<)「オレの知ってるお前はそんな奴じゃない!!あのときオレたちは誓い合ったじゃないか!!どんなことがあっても絶対に耐えて幸せを掴むんだって!!!それに、今のお前の力ならオレだって余裕で殺せるはずだ!!それをしないということは、お前自身が本当は世界を滅ぼしたくないと思っているからじゃないのか!!!」

 

( ー`дー´)「違う!!私は…、私は…!!!」

 

(>_<)「思い出せ!!かつてのお前が本当は何を望んでいたのかを!!だから、いいかげん目を覚ませェェェェ!!!」

 

ボゴッ!!!

 

( ー`дー´)「私は…本当はこんなことしたく…なかったんだ!!でも、他に方法が分からなかった…!私は弱かった…、だから禁魔法にも手を出した!!もう私はお前の友人でいる資格など……」

 

(>_<)「なーに言ってやがる(笑)オレだってダメダメさ♪だからこそオレたち力を合わせるんじゃねぇか!!」

 

( ー`дー´)「✿゚❀.(*´▽`*)❀.゚✿」

 

(>_<)「行こうぜ!理不尽な世界だが希望を捨てずにいりゃ、必ず報われるさ!!」

 

( ー`дー´)「あぁ!!」

 

 大抵のアニメや漫画は大体こんな感じだろう(適当)。相手の意見の矛盾点を突き、問題を解決の方向へと向かわせる。同時に相手も改心させる。これがバトル系の漫画の基本構造だろう。アニメや漫画の面白さは、ほぼそこに凝縮されている(残りはビジュアル等)。

 

 主人公も敵にも全く矛盾点のない意見を持ち合わせた作品はほとんどない。あったとしても、そこに面白みはないだろうから話題にすらならない。主人公と敵がそれぞれ価値観を持って戦い、勝った方が正しい。負けた方が間違い。どっちの主張が良いか選ぶだけのコンテンツである。賛成か反対かを選ぶ国民投票みたいなものだ。

 

 

まとめ

 僕の知ってるアニメや漫画を取り上げたが、別にそれらを否定したいわけでは断じてない。むしろ面白いと思った作品だが、今見てみると、当時とは大きく違った感想が出てきてしまっただけである。正確に言うと、それらの作品に対して僕の哀愁と卑屈さが漂ってしまっただけである。書き方が紛らわしくて誤解を与えしまったら申し訳ない。

 

 要するにバトル漫画とは、主人公が暴力で敵を更生させるストーリーだ(笑)多くの作品では、暴力という言葉をなるべく綺麗にするために、正義だとか世界の救済だとか言ってのける。やっていることは暴力と何ら変わりない。

 

 しかし不思議なものだ。痛みや憎しみ、悲しみの象徴である暴力も、綺麗な言葉で飾ってやれば汚染水から純水へと早変わりだ。今まで飲んでいた水は、実は汚染された水だったのだ。この事実を認識し始めたとき、バトル漫画に感情移入できなくなっていった。

 

 こんなつまらない思考になったのは、バトル系作品の骨組みについて理解してしまったからだと思う。何となく薄々そうなんじゃないかと予感はしてたけど。

 

 もう以前のように楽しみことはできないけど、せめて昔はそんなバトル系の作品に興味を示したという事実は大事にしたい。

 

 最近は虚淵作品を視聴しているが、陰鬱なストーリー展開は、今の僕にとっても非常に感情移入しやすくて良い。詳しい感想が思い浮かべば記事にしてみようと思う。